はじめに
スリーブ計測アプリでは、検査を行う際の施工図面としてTfasで作成した図面を使用します。
Tfasからファイルを出力し、iPadで読み込みます。
使用できる図面は以下の条件があります。
- 通り芯の情報が通り芯として設定されていること。
- スリーブの情報がスリーブとして設定されていること。
- 出力対象のスリーブが印刷範囲内にあること
また、出力する際には「モデル」を選択して出力してください。
Tfas左下のリストから「モデル」を選びます。
なお、フロア全体が1枚で出力されている方が検査をしやすいので、モデルの印刷設定で図面(フロア)全体が出力されるようにサイズや縮約率を設定してください。スリーブのデータは、印刷範囲しか出力されません。
データ出力方法
Tfasの「SPIDERPLUS連携」機能を使用して、データを出力します。
手順は以下の通りです。
スリーブの配置
「ツール」-「SPIDERPLUS連携」-「撮影位置自動配置」を選択します。
表示されるフォームで「スリーブ」を選択し、カーソルをフォームに置いてEnterキーを2回押すと、「開始番号」が増え、図面内にスリーブが配置され、スリーブ名が設定されます。
※T-fasデータ上でスリーブの情報がスリーブとして設定されていないと、図面内のスリーブが認識されず番号とスリーブ名が付与されません。
※スリーブの距離が近い場合に、スリーブの配置位置がずれることがあります。これはTfasが、SPIDERPLUSで撮影位置情報を読み込んだ際に、SPIDERPLUS上でアイコンが重ならないようにTfasの撮影位置図形の位置調整を行う仕様になっているためです。
撮影位置の文字の大きさを元に文字の位置調整を行うべきか判断しているため、以下の方法で文字を小さくすれば位置調整は行われず、スリーブ位置からずれずに配置されます。
①メニューバー[基本図形]-[文字]-[設定]をクリックします。
②【文字属性設定】ダイアログの「パターン」タブをクリックします。
③パターン名「文字小」をクリックし、[高さ]と[幅] を撮影位置の「x」が重ならないサイズに変更して、[OK]をクリックします。
連携ファイル出力
「ツール」-「SPIDERPLUS連携」-「連携ファイル出力」を選択します。
開いたダイアログで下記のように設定し、OKを押下すると、PDFファイルがひとつと、SPIDERPLUS連携ファイル(Tfas2SpiderPlus)がふたつ出力されます。
※Tfas2SpiderPlusファイルが出力されない場合、通り芯やスリーブが図形として描画されている可能性があります。
ファイルをiPadへコピー
出力されたPDFファイルとふたつのTfas2SpiderPlusファイルをiPadの「このiPad内」-「スリーブ検査」配下にコピーします。
※コピーの方法は、iPadのセキュリティ設定により異なります。特に会社支給のiPadの場合、会社のセキュリティポリシーに基づいて操作が制限されている場合があります。制限されている場合には、会社の管理者様にご相談ください。
Tfasから出力した3つのファイルは、ファイル名を変えずに配置してください。
なお「スリーブ検査」フォルダ配下であれば、フォルダを切ってその中に入れても問題ありません。
※0.9.160以降では、クラウドストレージからの直接読み込みに対応しました。
https://www.smart-construction.app/2024/01/05/0-9-160-2024-01-04/#i
準備ができたら、検査を行います。